いきなりですが、みなさんは日々の生活の中で
「あ、これ…最高にちょうどいい!」
と感じた瞬間はありますか?
その言葉でなくても、
・自分の嗜好にぴったり
・家族にとって今が一番バランスが良い
・コストに対して満足度が高い
…そんな“しっくり感”を覚える瞬間です。
■ わが家の「ちょうどよさ」の原点
我が家のマンションは新築で購入してから10年経ちました。
購入時、私は家族の暮らし方を思い描きながら、**広さよりも“暮らしやすさ”**を優先した間取りを選びました。
建築の仕事柄、何千というプランを見てきました。
だからこそ、良い部分と「ここはちょっと…」という部分が自然と見えてしまうのです。
特に私は、
意味のない“無駄”がある空間がどうにも好きになれません。
(意味のある余白は大好きですが)
たとえば、やたらと長いだけで何にも使えない廊下とか…。
広いのに家具配置が限定されてしまう部屋とか…。
※わが家の間取りや工夫は、これから記事で少しずつ紹介していきます。
■ 「愛着」は後から育つ
住み始めてからは、空間のテイストに合わせて家具や観葉植物を揃えたり、
DIYでリフォームをしたり、試行錯誤を重ねました。
そのうち、家への愛着がどんどん増していき、
今では心の底から
「最高にちょうどいいなあ」
と思える空間になりました。
家が広くなくても広く感じられる。
限られた空間でも工夫次第で、いくらでも快適にできる。
制約があるほうが燃えてくるのは、建築を仕事にしている人ならではかもしれません(笑)
そんな“建築士ならではの視点”を、このブログではみなさんにシェアしていきたいと思っています。
■ 「最高にちょうどいい!」を構成する3つの要素
私が考える“ちょうどよさの正体”は、次の3つの掛け合わせです。
- 意匠性(見た目の美しさ)
- 機能性(使いやすさ・質の良さ)
- コスパ(価格に対する満足度)
この3つが揃った時、暮らしは一気に心地よくなります。

● 意匠 × 機能 → 愛着が生まれる
意匠性は“見た瞬間の気持ちよさ”。
形が揃っている、色味が統一されている、線が綺麗である。
それだけで人は「美しい」と感じます。
そこに機能性が合わさると、
居心地・使い心地が飛躍的に良くなり、愛着が生まれる。
● そこに「コスパ」が加わると?
自分がかけたコスト以上の価値を感じた時、
満足度は一気に跳ね上がります。
“安いから良い”わけではありません。
“高いから良い”でもない。
自分サイズの価格で、価値を納得できること。
たとえブランド品でなくても、
職人の手仕事による質感や、五感が喜ぶような物には大きな価値を感じます。
■ 「最高にちょうどいい」は“身の丈”から始まる
身の丈を意識するというのは、
自分にとってのちょうどいい基準値を見極めること。
・自分の価値観は何か
・何に満足を感じるか
・その満足は本当にお金が必要なのか
・家族にはどんな暮らしが心地いいのか
考えることはたくさんあります。
無理して高級品を買うよりも、
愛着を持って長く使えるものを選ぶほうが、暮らしは豊かになる。
逆に、「所有より利用」に価値を見いだす人もいます。
大事なのは常に、
“自分にとってのちょうどよさ=好きの具体化”
を問い続けること。
言葉にすれば、好きかどうかも自然と見えてきます。
■ 100年時代、自分サイズで楽しく生きる
これからの時代、働き方も暮らし方も大きく変わっていきます。
だからこそ、
自分の“最高にちょうどいい暮らし”を持つことが、心の余白にもつながる気がします。
家族と、自分と、丁寧に向き合いながら
“自分サイズ”を見つけていく。
その積み重ねが、結果的に
ストレスの少ない、イキイキとした暮らしにつながるはずです。
■ このブログで広げたいもの
このブログでは、一般的なサラリーマンである私が、
身の丈の中で満足できる住まいづくりのコツや
心地よいモノやコトの選び方
を紹介していきます。
読んでくださる皆さまにとっての
「最高にちょうどいい!」
の発見につながり、共感の輪が広がっていけば嬉しいです。
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