費用を抑えながら実家をリフォーム!床・壁・窓の簡易な3点リフォームでおしゃれで機能的な部屋に変える方法を1級建築士が解説します。

DIYやリフォームで家を使いこなしたいと思っているLaLaです。

今回は実家のリフォームについて報告します。

築40年以上になる実家ですが、LDKが20畳以上あり、広いことから生活の大半を過ごす場所となっています。

しかしながら両親も高齢になって来たこともあり、できるだけシンプルなリフォームで「住みやすく明るく暖かい空間」にしたいと思いました。

目次
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簡易リフォームのポイントは3点

そこで今回リフォームで考えた点は以下の3点です。

  1. リビングの大きな窓(単板ガラス)の断熱性を高める
  2. 床と壁を張り替えて綺麗にする
  3. エコカラットを貼って印象豊かに

の3点です。

リビングに幅2.5mくらいの大きな窓があり、また、実家は雪の降る寒い地方にあるため窓の断熱性を高めることはすごく効果があります。

なぜなら熱は開口部、つまり窓からの損失が非常に大きいためです。

昔の日本家屋は開口部だらけですから相当寒かったんだろうなと思います。。

床と壁を張り替えることで空間は綺麗になります。また印象も大きく変わります。

さらにエコカラットは調湿性などの機能もあり、かつ、空間のアクセントとしても気に入ってもらえるかなと思いました。

元々の実家のリビングルームです。

南面に大きな窓があり、家具やモノもいっぱい置いてあります。

壁紙は黄ばんでいてこの写真ではわからないですが、床も継ぎ接ぎが多いのです。

また、テレビは窓に少しかぶってしまっているので開放性が多少失われてしまいます。マッサージチェアもかなり空間の邪魔になっています。。

この写真を撮影した時期は夏だったので日射が差し込んでくるのですだれを下さなくてはなりません。この辺りの断熱性も考えなくてはなりません。

あとは、父親の趣味のレコードが置いてあるのですが、結構音漏れするので近所に迷惑がかからないか心配です。。

早速工事開始です。

見てわかるように、壁紙がかなり汚れています。

特に、家具や絵を飾っていたところはカビも生えていました。

床の張り替えが最初であり、床に近い壁の一部は壁紙が剥がされて、幅木が付けられていました。

しかし家具がなくなるだけでこれだけ広く明るくなるものですねー。

元の床はこんな感じです。
シート貼りフローリングで継ぎ接ぎだらけです。
この出っ張った壁を利用してエコカラットを張ります。

リフォーム工事が終わり、

どんな感じに仕上がったかと言うと、

ジャーン!こんな感じに仕上がりました。

すごく綺麗に生まれ変わりました。

部屋が広く感じます。

家具配置も再考し、テレビも窓を邪魔していません。

上から重ね貼りしただけのフローリング

まずはフローリングですが、以前のテイストに近い、ウオルナットの突き板フローリングです。幅広で艶消しで高級感を感じます。

実はこれ、

元のフローリングの下地調整した上で、上から重ね貼りしているのです。

厚みは6mmと薄いフローリングを重ね貼りしています。

そうすることで

元のフローリングを剥がす作業が不要となりコストダウン

が可能となります。

また重ね貼りしているので断熱性も上がっています

エコカラットを貼ったアクセントウオール

エコカラットはとても印象よく綺麗にできました。

出っ張ったボックス壁をタイルやアクセントクロスにすると効果的です。

ソファ背面のボックス壁にエコカラットを貼りました。
光が差し込むと陰影が映し出されてとても綺麗です。
家具を整理して開いたスペースにマッサージチェアを設置。
これでかなり空間が広くなります。

内窓(二重窓)は工事がとっても簡単!

そして、一番のヒットはこの樹脂内窓です。

これはいろいろなサッシメーカーが出されていますが、ここでは三協アルミの樹脂内窓を採用しました。

なんと言っても施工性が良い!

壁を壊さなくても、既存のサッシを外さなくても、

上から取り付けるだけ!

そのためコストも大きく落とせます。

いわゆる二重窓の構造になるのですが、二重窓であることで、

断熱性の大幅改善!遮音性の大幅改善!

が見込まれます。

寒い地方で解放性をとりながら断熱性を高めるにはおすすめです。

窓の開け閉めもスムーズで楽です。

また、遮音性が良いので趣味のレコードも安心して大音量で聴けます。

両親も大変喜んでくれましたが、やってよかったなと思うのは、

これを機会に家具やモノの整理が一気にできたことです。

そうすると両親にとって大事なモノが見えてきます。その一つがレコードプレーヤとスピーカーだったのです。レコードやCDの棚は別の部屋に持っていき、お気に入りのレコードだけリビングに置いてあります。

高齢の両親には家具の移動などは非常に困難です。だからこそリフォーム工事と合わせて業者にお願いして一気にやってもらうのです。

家具のレイアウトを変えるだけでも空間の印象は大きく変わります。

まとめ リフォームのポイント

①テイストを意識して空間をトータルで考える

まずは断熱などの機能性を考えた上で、全体の空間テイストを考えます。

さらに家具配置なども合わせて考えることで、

広く、使いやすい、楽しい空間に生まれ変わらせることができます。

②仕上げ材の色はシンプルにまとめる

リフォームはついついいろんなことやりたくなってしまいます。

しかしながら、あれこれやりすぎると空間にまとまりがなくなり、かえって狭く感じたり、カジュアルになりすぎたり、結果として後で悩んでしまうことがないようにしなくてはなりません。

そのため、できるだけシンプルに床や壁をまとめていきましょう。

今回エコカラットも白にしているのは床の上質な印象を邪魔したくなかったのと、シンプルな空間にしておくことで、家具を置く楽しみを残したかったのです。

空間のテイストをどうまとめるかは難しいかもしれませんが、しっかり意識しておくことがポイントです。

例えば、ピアノのある家などはテイストを意識しておかないと、空間性を大きく損なうこともあるのです。

今回のリフォームは2週間くらいの工事で、LDKの床と壁と内窓のリフォーム、

それ以外にも、スイッチを新しくしたり、防蟻処理などもありました。

100万少しオーバーしましたが安くできたかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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