リビング続き間としてレイアウトされた和室の魅力について1級建築士が詳しく解説します!

こんにちは、サラリーマン1級建築士のLaLaです

この記事では、マンションやアパートの間取りに多いリビング続き間の和室について魅力を1級建築士の視点で解説します。窓無しなどデメリットがあると思われるこの部屋は、視点を変えるととても魅力の部屋であることに気づきます。また、リビングの魅力をさらに高める要素にもなり得るのです。

その辺りをじっくりと解説していきます。

わが家のマンションの間取りはLDKが横向きに南側にあります。

そのため、和室は窓から離れた場所に和室があります。間取りについては後述します。

横向きのLDKのメリットは以前の投稿をご参考ください。

目次
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リビング続き間の和室とは?かっこいい和室の作り方とレイアウトを解説

和室と言えばどんな部屋を想像しますか?

皆さんのご実家には和室はありますか?

和室とは畳が敷いてあり、敷居や欄間や障子、さらに床の間などある部屋を想像します。

しかしながら、マンションや賃貸住宅ではそこまで作り込んだ和室ではなく、

いわゆる畳の部屋のことを和室とまるっと言っているのです。

割とアバウトですよね(^◇^;)。建築をやっている私にとっては違和感あります。

私の家の間取りを見てみますと、

このようにリビング続きになった和室なんです。

続き間とは何か?

襖や2枚引き戸などで仕切ったり開放的に開いたりできる部屋です。

マンションや賃貸の間取りにリビング続き間の和室が多いのはなぜ?

どうしてこんな部屋を作るのでしょうか?

それは

  1. 空間をつなげて拡大するため
  2. 法律上止むを得ないため

の2つが大きな理由となります。

一つ目の空間をつなげて拡大するためというのは、

部屋と部屋の仕切りが壁ではなく、襖や障子や2枚引き戸などとなることで、

大きく開放出来ることで空間が広がって見えるからです。

こんな感じでリビングと和室の連続性が高まり、

空間全体に広がりが出るのです。

さらに私の家では連続性を出すために、天井側の出っ張り壁の壁紙の色を合わせています。

設計の仕事をしていると小さな空間をいかに広く感じさせるかと言うことがプランニングのポイントになります。一室空間という言葉もあります。

空間と空間の仕切りをなるべく無くしてつながりを増すのです。

小さな空間を広げるテクニックは他にもあります。

例えば、私の家は壁付けキッチンです。

壁付けキッチンとすることで空間を隔てる邪魔なものが目立たなくなります。

それは、レンジフードです。

対面キッチンだとLDKの空間に突然フードが吊り下がってくるのです。もしくはそれを隠すための袖壁が出てきます。

とても邪魔ですよね?

さらに壁付けキッチンとすることでダイニングとキッチンの空間のゆとりができます。

もちろん対面キッチンの良さもありますのでそれを否定するものではありませんが、空間の広がりは壁付けキッチンの方が生まれやすいと思います。

続き間に話を戻しますね(^◇^;)

さらにつながり感を増したかったら、襖ではなく天井高の2枚引き戸にするのがさらに効果的です。

天井が繋がるからです。

わが家は襖の上に垂れ壁があるので残念ながらそこまではできていませんが、垂れ壁をなくすというやり方もあります。

その他、和室ではなく洋室としてフローリングを合わせるのも効果的です。床は天井と違ってつながりやすいですからね。

そして、2つ目の理由が法律上止むを得ないためです。

なぜかと言うと、居室というのは建築基準法で部屋の大きさによって必要な大きさの窓を設けて「採光」を確保しなければならないのです。

いわゆる私のマンションの和室は窓無し部屋だったのです。

窓がないデメリットは、自然光が入らない、風が入らないなどなんとなく健康的な暮らしができないイメージですよね。

そのため、窓無し部屋でも部屋として扱うために、続き間ならLDKと一体の部屋として法律上認めてくれるのです。

洋室ではなく和室のリビング続き間であることをおすすめする理由

窓無し部屋は不動産斡旋上不利になることも多いです。

しかしながら1級建築士の私がなぜ窓無し和室のあるプランを購入したのか?

それは部屋の使い方や暮らしのイメージをしっかり持っていたからです。

はっきり言ってこの続き間はとっても便利です!!

さらに言うと洋室ではなく和室の続き間を求めていました。

洋室の方がおしゃれなイメージを持たれやすいのですが、

私はあえて、畳の部屋が良かったのです。

続き間は洋室より畳の部屋の方がオススメなんだよね〜♪

これは使ってきた経験で言えることと、ライフスタイルにもよるかとは思いますが、

私の家ではこの和室を多目的室と言う位置付けにしています。

どういうことかと言うと、特定の使い方に限定する部屋ではないようにしています。

ではどんなふうに使っているかご紹介します。

① 和室の畳は布団を敷いて寝るのに気持ちいい

まずこの部屋は夫婦の寝室として布団を敷いて使っています。

布団を敷いて使うことで、ベッドルームとならず布団を片付ければ広く使えます。

そして、畳だからこそ布団を敷いて気持ちよく眠れるのです!

畳はフローリングに比べてクッション性があり柔らかいですからね。

ベッド派か布団派か分かれるかと思いますが、私の場合コンパクトな家を多様に使い倒したかったので、多目的ルームとして畳のフレキシブルな部屋が欲しかったのです。

② 和室の畳部屋は子供が小さいときは遊び部屋になる

赤ちゃんがいるときは何かとものが増えます。オムツや粉ミルクやおもちゃなど。

それらをまとめてどかっと置くのに和室の続き間は重宝できます。

ベビーベッドなくても布団敷いたら赤ちゃん寝れますしね。

こんな感じで子供が小さいときは子供の王国でした(^◇^;)

なぜ便利かというと、

LDK横で見守れるということと、雑多なものをまとめて隠すこともできたからです。

リビングに子供のおもちゃが散らかるのをなんとしても防ぐためにも続き間がとっても便利だったのです。

床座で利用できることは子育てには大きなメリットです。

③ 和室の畳はフィットネスに最適!

最近ではヨガとかストレッチとか家庭でやる方は多いですよね。

ヨガマットを購入すればリビングでもできますが、畳の部屋なら必要ありません。

そのままフィットネスできちゃいます。

私の場合はバランスボールと背中のツボを刺激してくれるマッサージボールを使います。

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④ リビング続き間の部屋はレイアウト上ピアノを置くのにおすすめ

娘がピアノをやっているのですが、そのピアノをどこに置くかということが大きな問題となりました。

ピアノを置くことは家を買うときに想定していませんでしたが、

この続き和室がピアノ設置に最適であるということに気づきました。

娘のために購入した電子ピアノです。

なかなかの存在感です。

電子ピアノはグランドピアノと違って奥行きが結構浅く、壁付に置けばそんなに部屋を狭くしません。

また、大きなポイントは音です。

近所迷惑にならないように配慮したいのですが、音が一番漏れるのは窓なんです。

そう、うちの和室は窓無し部屋です!音対策にはバッチリです。

練習するときは襖も閉めればさらに音が漏れにくいしね〜♪

でも一番のお気に入りポイントは、

リビングにいながらピアノを弾く娘の様子が見れることです。

防音ピアノ室とか作っちゃうと閉じこもっちゃって、、、私はなんだか寂しい、、

なので続き間の和室はとってもちょうど良いです。

⑤ リビング続き間の部屋はエアコンがいらない

続き間はリビングのエアコンの風を送り込むことができるのでエアコン設置不要です。

これはとても効率的で大満足です。

夏の夜に寝ていても襖を開けておけばとても涼しいです。

どうしてもエアコンつけたい場合は隠蔽配管など大きな工事になるのでやめた方がいいと思います。

リビング続き間の和室 まとめ

どうでしたか?

続き間の和室はとても使える空間でしょ?

デメリットとしては畳のメンテでしょうかね。

私の家は畳を一度張り替えています。

特に小さい子供がいる場合はすぐに汚しますからね。畳は汚れは取れないのでやりかえが発生します。

しかしながらメリットも多い畳の続き間。

多目的に使いながら家族の暮らしを楽しんではいかがでしょうか♪

続き間は空間を拡大するだけでなく、暮らし方も拡大する

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