横長のリビングダイニングの魅力を1級建築士が解説!縦長とのレイアウトの比較も

この記事では、マンションに多い、横長のリビングダイニングの魅力とは何か?縦長とレイアウトの比較をしながら横長リビングダイニングのメリットを1級建築士が生活目線で解説します。横長リビングダイニングの最大のメリットはリビングダイニングのパノラマに広がる景色と明るさ!1日の大部分を過ごすリビングダイニングを住まいの中で一番魅力的な場所にしたいと感じておられる人にぜひ読んでいただきたい記事です。

目次
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リビングダイニング(LDK)の向きを考える。横長と縦長の違いとは?

今回はリビングダイニングの向きについてお話ししてみたいと思います。

私は3LDKのマンションに4人+犬で暮らしていますが、現時点では最高にちょうどいい暮らしだと感じています。

私が家を選ぶときにまず最初に見るポイントは、

リビングとダイニングが広く明るいということです。

そのためリビングとダイニングは南側にあるプランを探しました。

これってとても簡単なようで実は難しいのです。

なぜなら、

多くの賃貸住宅やマンションなどの集合住宅は

リビングと洋室が南(東西)に面している間取りが多いかと思います。

特に、賃貸住宅では圧倒的に縦長リビングダイニングが多いのです。

縦長のリビングダイニングとは?

縦長のリビングダイニングとは、南の明るいバルコニーにリビングのみ面する間取りであり、

LDKが南面に対して縦長に直行する間取りです。

どうして縦長リビングダイニングの間取りが多いのか?

理由は、

建築基準法上の採光が居室に求められるからです。

つまりLDKや洋室は窓が設置できる外に面した部屋としなくてはなりません。

そのため賃貸住宅やマンションなどの集合住宅は「縦長のLDK」が多いのです。

縦長のLDKは効率的な間取りが作れるのと、家具が配置しやすいというメリットがあります。

賃貸住宅など入居を促す場合には部屋数や採光のメリットや効率性が重視されるため、縦長リビングダイニングが多いのも事実です。

縦長のLDKを絵にするとこんな感じですね。外周に対してLDKが直行する配置です。

このような間取りの場合、リビングと洋室の間に間仕切り壁が入ります。

機能的でとても良い間取りと言えます。

しかしながらダイニングやキッチンは窓から少し離れて明るさや解放感は減少します。

また、リビングドアを開けると、ほとんどのケースはキッチン横から入ることになりますので、

キッチンをきれいにしていないと生活感が出てしまいます。

作者: カーサミアクラブ

横長のリビングダイニングとは?わが家のマンションのレイアウトを紹介

それでは、わが家の間取りを見てみましょう。

わが家のLDKは「横長のLDK」となっています。

間仕切り壁も中央に入ることなく明るく開放的なLDKになっています。

しかしながら、、

私の家の間取りは和室に窓がありません。それはデメリットとなります。

建築基準法としては襖で仕切る場合はLDKと部屋が一体として扱ってくれるのです。

それで採光条件をクリアしています。

和室は窓がない部屋となってしまいますが、

そのデメリットを補うだけの魅力が私の家のリビングダイニングにはあります。

ちなみに、

わが家では和室はピアノ室として、また、布団を敷いて寝る場所として使っているので窓がないことに対して困ることはあまりありません。

南に対して横長のLDKの雰囲気はいかがでしょうか?

横長LDKは戸建てならではのものではなく集合住宅でも実現できるのです!

私の家族の場合、リビングとダイニングが1番の家族の団欒の時間を過ごす場所となります。

そのためリビングとダイニングが一番気持ちの良い場所となる間取りがいいと考えていました。

私は外など自然により近いところ、つまり、空や緑に近い窓側にダイニングがあることに拘っていました。

横長LDKを快適にするためにも家具や家電のレイアウトも併せて考えていく必要がありますが、

そちらについては、この記事をぜひご覧ください。

横長LDKには大きな窓が必要。窓のレイアウトも重要!

また、注意点ですが、

横長のLDKであれば良いというのではありません。

窓の大きさやバランスも大事な要素です。

窓側に間仕切り壁がないので大開口が計画できるのが大きなメリットです。

なので横長のLDKであっても窓が小さかったり、大きさがバラバラだったら良さが出せません。。

例えばリビング前の窓がはき出し窓になっていて、ダイニング前の窓が腰窓になっていたらバラバラ感のあるインテリアになってしまいますよね。

大きな窓のある暮らしはとても気持ちが良いです。

開口部が大きいことで内と外が繋がります。

そうすることでコンパクトな集合住宅の住まいでも広く感じる暮らしが実現できるのです。

内と外がシームレスに繋がっていくことが空間を拡大させていくのです。

建築では中間領域という言葉で一つの手法となっているのですが、その話はまた今度

まとめ:家族のライフスタイルで横長と縦長のレイアウトを考える

間取りを選ぶのはもちろんその人その家族のライフスタイルで考える必要があります。

ただ、間取りによって暮らし方は大きく変わるため、

まずはどんな暮らしを実現したいかをイメージしながら間取りを考えるということが良いかと思います。

横長のLDKは窓の計画と家具の配置をしっかり考えればとても明るく開放的な暮らしが実現できると思うのでぜひ間取りを検討するときに参考にしてみてください。

横長のLDKは窓と家具配置をセットで考えると、とても魅力的な選択肢となる!

さらに横長のLDKに合わせて、「壁付けキッチン」にするとさらに開放的になるのでおすすめです。

そちらについてはこちらの記事をぜひご覧ください。

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