
こんにちは、サラリーマン1級建築士のLaLaです
「壁付けキッチンって実際どうなの?」
「なんとなく対面キッチンを選ぼうとしているけれど、本当に自分に合っているのかな?」
そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では一級建築士の私が実際に壁付けキッチンを選んで良かった理由を分かりやすく解説します。
近年は対面キッチンが圧倒的な人気ですが、深く考えずに選ぶと「思っていた暮らしと違った…」という後悔につながることもあります。
この記事では、
壁付けキッチンのメリット・デメリット
対面キッチンとのレイアウト比較
壁付けキッチンをおしゃれに魅せる工夫
私のマンションの実例レイアウト
を詳しく解説し、あなたの家づくりに役立つポイントをまとめています。
壁付けキッチンのメリット① ダイニングスペースを広く使える|家族の団欒がより豊かに
壁付けキッチン最大の魅力は、ダイニング空間がとても広く感じられることです。
写真を見ていただくと分かるように、壁にキッチンを寄せるだけでダイニングテーブルをゆったり配置でき、LDK全体が伸びやかになります。


一方で対面キッチンは、キッチン本体のボリュームが大きいため、ダイニング側のスペースが圧迫されがちです。


私は一級建築士として多くのご家庭のキッチンを提案してきましたが、
マンションやコンパクトなLDKほど壁付けキッチンは力を発揮すると感じています。
私自身、「家族が集まるダイニングこそ一番広くしたい」という想いから壁付けを選びました。


キッチンとダイニングのレイアウトポイントの詳細については以下でさらに詳しく説明していきます。
壁付けキッチンのメリットその② タイルで“魅せるキッチン”がつくれる|おしゃれなインテリアに
「壁付けキッチンは丸見えだから生活感が出るのでは?」
と不安に思う方も多いのですが、考え方を少し変えると大きな魅力になります。
私が特におすすめしたいのが、キッチン背面にタイルを貼って“見せるキッチン”に仕上げる方法です。
- 吊り収納と天板の間の壁は視線が集まる
- タイルを貼るだけで一気に“こだわりのある空間”になる
- 対面キッチンよりインテリア計画がしやすい
私はDIYでタイル貼りに挑戦しましたが、それだけでキッチンの印象が大きく変わりました。
賃貸であればシールタイプのタイルも使えます。
壁付けキッチンは「見せる前提」でデザインを整えると、一気におしゃれな空間になります。


私の場合はDIYでタイルを貼りました。


これをするだけで大きく違いが出るので是非やってみてください。
ただし、タイルを貼るのは技術がいるのでできれば業者さんにやってもらうのをオススメします。
賃貸の場合はシールで貼れるタイルなどもありますので参考にしてください。
壁付けキッチンのメリットその③ 設備配管がシンプルで空間がスッキリ|LDKを広く感じられる
対面キッチンは魅力も多いですが、デメリットの一つに
- レンジフードやダクトが中央に来る
- 設備の存在感で空間が分断される
という点があります。
特にマンションの場合、レンジフードのダクトを通すために天井が部分的に下がり、LDKが狭く見えるケースが非常に多いです。
その点、壁付けキッチンは
- 壁側にレンジフードを配置できる
- ダクトが最短距離で収まる
- LDKに“設備の主張”が出ない
というメリットがあります。
シンプルですが、実は空間計画上かなり大きなポイントです。
【実例】一級建築士の私が選んだ壁付けキッチンのレイアウト
● 生活感を隠す工夫
壁付けキッチンで生活感が出る原因は
- 洗い物が見える
- 冷蔵庫やレンジが丸見え
- コンロの汚れが目立つ
といった “視線に入る情報の多さ” です。
そこで私は
- コンロと冷蔵庫を壁で隠す
- レンジ台は家具で統一感を出す
- 物を置きすぎない導線計画
を徹底しました。
これだけでも生活感が大きく減ります。


私が描いたわが家の間取りです。
シンクまで隠すのは無理でしたがコンロと冷蔵庫は壁を立てることで隠しました。




壁付けキッチンに収納は足りる?
→ 設置幅を広く取れば問題なし。むしろ使いやすい
壁付けキッチンは背面収納が取りづらいので「収納が少ないのでは?」と思われがちですが、
キッチン幅を広く取ることで収納量は十分に確保できます。
私の家は4.4mのワイドキッチンにすることで、
- 食器類
- 保存食
- 子どものお菓子
- キッチン家電
などを全てまとめて収納できています。
ポイントは “壁一面にキッチンを通す” こと。
中途半端に短いと見た目も機能性も落ちやすいので注意してください。


家事動線を考えると、壁付けキッチンは相性が良い
家事動線は、家を建てた後に後悔しやすいポイントの代表格です。
私は
- 料理しながら洗面所に移動できる
- 回遊動線がつくれる
- 家族が混雑しにくい
という理由から壁付けを採用しました。
キッチン横から洗面所へアクセスできるだけでも、
家事時間の短縮につながり、家族の時間が増えます。
まとめ|壁付けキッチンは“広く、軽やかで、おしゃれな暮らし”を叶える選択肢
最後にポイントをまとめます。
壁付けキッチンのメリット
- キッチンが空間を仕切らず LDKが広く感じる
- 動線が良くなり 回遊性の高い間取り が作れる
- タイルなどで 魅せるキッチン にできる
- 設備が壁側に集まり、 LDKがすっきり見える
工夫すべきポイント
- タイルなどでインテリア性を高める
- コンロや冷蔵庫はできるだけ隠す
- キッチン幅は思い切って広く取る
キッチンの種類より大切なのは、
「あなたがどんな暮らしを叶えたいか」 です。
私の場合は、
- 家族が集まるダイニングを広くしたい
- 回遊動線で家事効率を上げたい
という目的があったため、壁付けキッチンが最適な選択でした。
あなたの理想の暮らしに役立つ記事になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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